暖地の常緑広葉樹林を代表する高木。樹高は20~25m、直径80~100cm、時に1.5mになるものもある。
樹皮は灰黒色、大木になれば縦に大きく深い割れ目ができる。
葉は卵状だ円形で長さ5~15cm、幅2~3cm。表面は深緑色、裏面は濃灰褐色で、灰褐色の細かい鱗状の毛が密生している。また、葉の先は急に狭くなり、しっぽ状に突き出す。
花は5月、雄花序が満開になると、緑の森にそこだけ明るい黄色になって目立つ。
堅果(どんぐり=しいの実)は殻斗に覆われているが、翌年の秋に熟すと殻斗が3裂して顔を出す。
しいの実はあくが無いので生で食べることができる。シイの材は薪炭、建築、器具、家具、椎茸のほだ木などとして広く利用されてきた。