濃緑色の背甲は滑らかで楕円形、腹甲は淡黄色をしており、直甲長100 cm、体重200 kgを超えることがある。幼体は雑食性だが、成長過程で食性が変わり、海藻(草)食となる。日本での繁殖地は屋久島以南で、小笠原諸島がよく知られる。1回の産卵数は約110個、卵の直径は約4.5 cm、孵化個体の直甲長は約4 cm、体重は約25 gである。幼体の体色は腹甲が乳白色で、背甲は黒褐色で白く縁取られる。背甲の鱗は成長とともに複雑な斑紋が現れ、とくに旭模様をもつ未成熟個体は「アサヒガメ」の地方名で呼ばれることもある。直甲長50 cmほどの未成熟個体は紀伊半島沿岸でも周年見られる。