潮間帯の岩礁にふつうに見られる巻き貝。殻は太い紡錘形で殻高3cm、殻径1.8cm。 殻表に4列の黒褐色のいぼがあり、列の間にも不連続の黒い筋がある。殻口も軸唇を除いて黒褐色になる。肉食性で特にカキを好み、カキの殻表に酸で穴をあけて中の肉を食う。イボニシやレイシガイなどアクキガイ科の鰓下腺から出る淡黄色の分泌液は日光に当てると、酵素の作用で発色し紫紅色になる。紫の染料は東洋では植物のムラサキからとったが、西洋では紀元前からアクキガイ科の貝から得ていたようである。
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