おもに潮間帯上部にすむ小型の笠状の殻をもつ貝であるが、他のカサガイ類と異なる有肺類に属する。殻は殻長、殻径ともに2cm、殻高0.7cm。殻表は黄褐色で放射肋は白色、肋間は黒みを帯び、また成長線と交わって布目状になる。内面は全体が紫褐色だが、周縁の肋の部分は白くなる。潮汐リズムによって行動し、干潮になると藻類を食べながら岩上をはい、20~30cm移動してもとにもどるという帰家習性がある。満潮の時はほとんど動かない。春から夏にかけて渦巻き状の卵塊を産み、親貝がかぶさるようにして保護する。
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