ハナイソギンチャクモドキ

和名
ハナイソギンチャクモドキ
学名
Discosoma bryoides
科名
イソギンチャクモドキ科  Discosomatidae
目名
ホネナシサンゴ目  Corallimorpharia
亜綱名
六放サンゴ亜綱
綱名
花虫綱

外観はイソギンチャクによく似て、とくにグビジンイソギンチャクなどにそっくりですが、この種は本物のイソギンチャクではなく、イシサンゴ類により近い、ホネナシサンゴ目の種です。本物のイソギンチャク類との違いは主として内部の構造にありますが、外形では下端が足盤にならないことで区別できます。イソギンチャク類は下端に足盤という円盤状の構造をもつか、砂泥地にすむものではそれが変形して、球状の底球になるかで、下端はしっかりした構造をもちますが、ホネナシサンゴ類の場合は、下端はその様な構造がなく、単に他物に固着しているだけで、従って基本的には移動することができません。本種をはじめイソギンチャクモドキ類は無性生殖をして、盛んに殖え、密な群落を形成します。肉の中に共生藻を大量にもち、おそらくその共生藻から栄養の大部分をもらっているものと思われます。このような生活様式も、造礁性サンゴに非常に良く似ています。

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