暖地の海岸近くに生える雌雄異種の落葉高木。樹高は15mに達し、直径は1mを越えるものもある。
樹皮は黒褐色で灰褐色の皮目が目立つ。
葉は複葉で長さ25~35cm、小葉の数は7~19。小葉は基部がゆがんだ狭卵形あるいは長だ円形、表面は濃い緑色で裏面は緑白色、両面とも無毛。
8月頃枝先に多数の小さな花をつける。
幹の上部で太い枝を張るので、樹冠は扇を広げた形になる。秋から冬にかけて葉は黄色になるため、この時期のほうが目立つ。
亜熱帯性の落葉樹で、三重県尾鷲市が本州での北限となっている。
また、ミカン科であることから、カラスアゲハなどアゲハチョウ類の食草でもある。