イボハタゴイソギンチャクと同じ属に属しますが、口盤の直径は15cmまでの中型種です。非常に幅広い色彩変異を示しますが、一般には迷彩色系統の個体が多いようです。潮間帯から水深数mの岩場に見つかり、普通は岩穴の奥に足盤を付けて、岩の表面に口盤を広げています。串本近海で普通にみられる種ですが、迷彩色にだまされて、慣れないとなかなか見つけるのが難しい種です。またたとえ見つけても、採集しようとすると、岩穴の奥に逃げ込んでしまうので、採集も困難な種です。前種と同属ではありますが、クマノミやミツボシクロスズメダイの共生はみられません。