殻の直径が3-4 cmの中型のウニです。このウニの棘は背面のものが非常に長く、側面や底面の棘が短いのが特長です。これは穴に収まるのに都合のよい形状なのです。タワシウニは岩盤上に自分で掘った穴に収まっています。串本海中公園センター前の水深2-5 m の岩盤はタワシウニのアパートになっています。ウニは分泌する酸と、棘の運動で、自分の住む穴を掘ります。このウニは食用になるようですが、道具を使っても穴からウニを取り出すのが難しく、結局人間からの攻撃を一切受けていないのです。タワシウニがあけて本人が死亡したり、いなくなったりした穴はムラサキウニがちゃっかりと利用することが多いようです。