ウラシマソウ

和名
ウラシマソウ
学名
Arisaema urashima
科名
ヒガンバナ科
生息地
北海道南部・本州・四国・九州
宇久井半島で見られる場所
樹林内・海岸
花の咲く時期
4月

山野の木陰に生える多年草で、地中の球茎(偽茎)は多くの子球をつくり、盛んに栄養繁殖するのでかたまって生えていることが多い。ウラシマソウの花で目立つのは大型の包で、仏像のうしろにある光背に見立てて仏炎包という。花は小さく、仏炎包に包まれた花軸に密着してつく。雌雄別株で雌雄は栄養の貯蔵量、すなわち球茎の大きさで決まる。球茎が小さいと花をつけない未成熟株、やや大きくなると雄花を咲かせる雄株、十分に栄養を貯えると雌花をつける雌株となる。葉は11~17の小葉からなる鳥足状複葉で、ふつう球茎から1個出る。葉柄は長さ40~50cmで、太く茎のようにみえる。4月頃葉柄の基部から1本の花茎を出し、葉の下に紫褐色の仏炎包に包まれた花序をつける。花軸の先端の付属体は紫黒色で長さ60cmにも達する。この糸のように長く伸びた付属体を浦島太郎の釣り糸に見立て、ウラシマソウの名がついたといわれる。

ページトップに戻る