山地の湿った崖地に生える多年草。葉は狭卵形で先はとがり、柄とともに長さ25~40cm、幅7~10cm、濃緑色でやや光沢がある。葉脈は片側で7~9条、裏面脈上の凹凸の突起がはっきりしていることと、脈間がやや狭いことが近縁種との相違点となっている。 8~9月、斜めにのびた花茎の先端にくちばし状のつぼみをつけ、白色の花を十数個咲かせる。 県内の自生地である田辺市や古座川町では、内陸部の湿岩上に生育しているのに対し、宇久井半島のように海岸の崖地で見られるのは、たいへん珍しい。
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宇久井ビジターセンター