海岸の照葉樹林の林床に生える多年草。地下茎は細く、節があってはう。茎は高さ30~60cm、褐紫色ではじめ軟毛におおわれている。茎の下部に4~7枚の葉が集まってつき、まるで輪生するように見える。葉は長さ5~15cm、広卵形で縁には大きな切れこみがあり、表面は暗紫色をおび白い模様がある。11~12月、花軸に頭花が穂になってつく。頭花は3個の小花からなり、1小花は1個の長く伸びた雌しべと、5枚のねじれた白色線形の花弁からなる。そのため、1つの頭花は15枚の花弁と3個の雌しべをもつ1つの花のように見える。