造礁性イシサンゴ類
茶褐色の被覆状や塊状の群体になる。大型の群体に成長し、直径が1 mを越すものが多い。高富海岸沖水深5 mの平坦な海底に直径が約4 mに達する岩のような群体がある。地元漁業者もその存在を知っているが、サ…
ハマサンゴ類や同属のベルベットサンゴに似るが、群体の表面に多角形のくぼみがあるので見分けられる。群体はやや盛り上がった被覆状で、串本では直径が30 cmを越すものは少ない。…
褐色から緑褐色の被覆状の群体になる。莢は細かく海中では形が分かりにくい。他のサンゴに比べて、群体の表面はなめらかなので、サンゴであると気づかないこともある。…
串本では数少ない単体の造礁性サンゴである。また普通のサンゴのように岩に固着することなく、海底に転がっている。串本では初めての記録である。ベロン博士の報告では串本での生息を記録しているが、これは白浜で採…
やや厚めの葉状群体で、大きくなるとカワラを積み重ねたように生育する。茶褐色のものが多いが、緑褐色のものもみられる。外海に面した海域では少なく、有田港などの内湾域に多くみられる。…
日中でも24本の触手をもったポリプを長く伸ばしている。このポリプを刺激すると莢の中に引っ込む。色は淡褐色から褐色で、ポリプの口の部分がピンク色のものもある。数は多くないが、内湾域を除くほとんどのポイン…
群体は丸味をもった塊状で、直径が1mを越える大きなものも見られる。他のハナガササンゴ類に比べて莢が非常に小さく、ポリプもあまり長く伸びず目立たない。このサンゴにはトヨツガイやクチムラサキサンゴヤドリガ…
塊状や被覆状の群体を作るが、1 mを越すような大きなものは少ない。色は褐色や緑褐色のものが多いが、赤くみえるものもある。潮岬西岸にはサオトメシコロサンゴなどと混生した高密度な群落がみられる。…
莢の直径は1.5 mmで小さいが、1 m以上の大型塊状群体になる。群体にはイバラカンザシやカンザシヤドカリなどがすみつき、大型のものは周囲に魚やエビなどが集まり魚礁になる。…
枝分かれした先端に莢があり、この枝が互いに隣接して、一見するとキクメイシのような半球状の群体にみえる。色は鮮やかな緑色のものが多く、海中でよく目立つ。串本では普通にみられるが、沖縄のサンゴ礁域では少な…
被覆状や塊状の群体になる。莢(キョウと読む:ポリプがしまい込まれるくぼみ)は1 mm程度で、コモンサンゴ類やハマサンゴ類に似ている。群体の所々に小さな紅藻類が着生していることが多い。串本では普通に見ら…
細かく枝分かれした樹状の群体だが、離れた所からみると半球状の群体のようにみえることもある。褐色の群体が多いが、鮮やかなピンク色のものもある。枝の間にはサンゴガニ類がすんでいることが多い。串本では普通に…
樹状の群体で、枝の先は丸くなっている。離れた所からみると暗褐色の半球状群体にみえる。高知県竜串海中公園周辺では多数みられるが、串本では少ない。…
樹枝状の群体で枝は長く伸びて鹿角状になる。群体の形はトゲスギミドリイシによく似ているが、枝の側面にある莢の形が異なる。串本海中公園にある港の周辺で大きな群落がみられる。1992年以降の冬季海水温の上昇…
太短い指状の突起をもった被覆状の群体になることが多い。色は褐色のものと鮮やかな黄緑色のものがある。他のミドリイシ類が生息できないような波当たりの強い場所でも生育し、串本では普通にみられる。日本固有種で…
枝が細かく水平方向に分岐して、テーブル状の群体になる。10 m以浅の遠浅な岩礁域に密生し、串本の代表的な海中景観を作っている。成長が早く一年で10~20 cm伸びる。…
テーブル状の群体ではあるが、枝間がつまり板状になるものと、枝間にすきまが残り、網の目状になるものがある。枝分かれしたものの種の確定は難しいが、上から見て隙間のない板状のものは本種の特徴の一つである。場…
細かく密に枝分かれした群体をつくる。他のミドリイシ類のように群落を作ることはなく、単独で生育することが多い。色は鮮やかな黄緑色なので、海中でよく目立つ。…
褐色の被覆状群体で、多毛類の棲管が入った突出部をもつことが多い。群体は大きくなり、潮岬西岸では2 mを越す大型群体の密集域がある。…
茶褐色の被覆状群体で、直径が1 mを越すものもある。ダイビングポイントのグラスワールドでは、大きな群体が普通にみられる。…
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