頭部は縦扁し、体は側扁する。体色は背側が黒く、腹側は黄褐色で、尾には波形の模様と数個の黒斑がある。全長80 cm、体重100 gになる。外洋性で、温帯がら熱帯域に広く分布する。小魚を餌としており、海面に静止して自身の陰に集まった多種多様な魚類を補食すると言われる。胎生で、22~26 cmの子ヘビを2~6匹産む。腹板がなく、陸上では全く移動できないために、陸上に打ち上げられるとそのまま死んでしまう。串本近海では1994年10月に大島沖の曳き縄漁で捕獲された個体や、2007年3月に潮岬に打ち上げられた個体が水族館に持ち込まれた例がある。強い神経毒をもっており誤って咬まれた場合に死亡することがある。海岸で見つけた際も、よほど慣れた人以外は手を触れない方が良い。