全長45cmでマガモより小さいカモ。北海道、本州、九州で山地の水辺にある樹洞で繁殖する。熊野では冬鳥として森林に囲まれた山間部の湖沼や渓流に群れで訪れるが、海岸付近で見られることは稀である。雄は嘴や首、腰にあるイチョウの葉型の羽(イチョウ羽)がオレンジ色で美しく、可愛らしい野鳥であり、姿が確認できれば間違うことはない。雌は目の周囲から後方へ白線があり、他のカモ類の雌より灰色っぽく見える。地上や、逆立ちして水面下の植物質の餌を食べ、ドングリが大好物。他のカモ類と違って、高い木に止まることもできる。