大型多毛類
チロリ科は先細りで数節に分節した頭部を持ち、頭部先端に非常に小さな4本の感触手を付けます。また、非常に大きな口吻を口から翻出するのも特徴で、チロリという名も、そこから来たものです。また別名のベロダシも…
ホコサキゴカイ科は体中部から後部にかけて虫体背面によく目立つエラを密に備えるのが特長です。一般的に本科の種は科名でも分かるように、先の鋭く尖った頭部を持っていますが、ツブラホコムシ属の種は先端が尖らな…
スピオ科の特長は頭部左右に非常に長大な一対のヒゲ(正式には副触手鬚と呼ぶ)を持ち、多くの種はエラを持ちます。体は一般に小さく、目立たないのですが、群生することが多く、小さな棲管の先からヒゲを出して振る…
ツバサゴカイ科の特長は頭に1対の大きなヒゲを持ち、体が極端に形態の異なる前・中・後の3部に分かれることです。ツバサゴカイはツバサゴカイ科の中では大型になる種で、この科には多くの小型種が含まれています。…
ミズヒキゴカイ科は体の両側に糸状のエラを数多く出すのが特長です。エラは沢山出ているように見えるものもありますが、各体節に左右1対あるのが原則で、種によっては非常にまばらにしか持っていないものもあります…
クマノアシツキ科はハボウキゴカイ科と同じく、複剛毛を持ちます。さらに体前部に数対の大型の触手様突起を持つのが特長です。クマノアシツキは4対の触手様突起を持ちます。本州中南部に分布するわが国の固有種で、…
オフェリアゴカイ科は前後にすぼむ独特の形態の種を含み、多くの種では腹面を縦走する溝があります。余りどこででも見かけるものではありませんが、砂底~砂泥邸には体の左右にひも状にエラが並び、尖った頭部を持つ…
イトゴカイ科はミミズのような体で、ミミズ類は体中の体節には鈎状の剛毛がわずかにあるのみですが、それに似るイトゴカイ科の種は体前部に針状剛毛を持ちます。結構太くて長い種がありますが、科名の基になった、C…
タマシキゴカイ科は太短い体で、太くてエラを持つ体前部と、細い尾部を持ちます。海岸の砂泥干潟にU字形の巣を掘ってすみ、肛門のある方の巣穴入口にとぐろを巻いた糞塊を積みます。かつてはどこの干潟でも普通に見…
カンムリゴカイ科は砂粒を固めた強固な棲管を岩などに造り、その中で暮らします。北日本に産するカンムリゴカイという和名の種は群生し、隣同士の棲管が束になって、全体として蜂の巣状の固いマットを作ります。しか…
フサゴカイ科は頭部に触手の束を持ち、小石や砂利を綴って作った棲管中にすみ、触手を棲管から伸ばして、辺りの有機質を粘着させ、餌としています。棲管は通常岩の割れ目や石の下に形成されます。体は胸部と腹部とに…
薄い膜状の体をしていて、自由に体型を変えることができ、体は傷つきやすい。フサゴカイ科に一般的な体前部背面の数対のエラを欠きます。非常に多数の触手を持ち、各触手は頻繁に伸縮を繰り返します。触手の先端に赤…
ケヤリムシ科は体の先端に、餌のプランクトンを捕るためと、呼吸の役目をする鰓冠を持つのが特長で、よく似たカンザシゴカイ科とは、棲管が石灰質でないので区別できます。ホンケヤリムシは開いた鰓冠の直径10 c…
ケヤリムシ科の多くの種の鰓冠はホンケヤリムシのように、鰓糸が綺麗に1列に並びますが、ケヤリムシは非常に多くの鰓糸を持ち、それが1列に並ばずに、ぼんぼり状になります。…
カンザシゴカイ科はケヤリムシ科と同じように、先端に鰓冠を持ちます。しかし、ケヤリムシ科の棲管は泥や粘液でできているのに対して、カンザシゴカイ科の棲管は必ず石灰質でできています。カンザシゴカイ科の種の多…
ナガレカンザシ属はイバラカンザシの項で説明したふたを持たないのが特長で、髪に挿したかんざしを流してしまったと見立てて、このように呼ばれます。オオナガレカンザシはこの仲間ではすこぶる大きく、また鰓冠がら…
ウズマキゴカイ科は小さな種ばかりからなる科です。かなりの種がありますが、肉眼で種を判別するのは不可能です。左右どちらかに巻いた石灰質の棲管を作り、常に巻いた体を持ち、その結果体が左右非相称になるのが特…
15対の鱗を持つ。鱗表面から後縁にかけて、ボーリングのピン型のコブ状の突起があります。背面は目立った色彩斑紋はありません。淡水の影響のある所でも見つかります。…
12対の鱗は比較的小さく、そのため背中が露出して見える。第2番目の鱗のまん中より前方は白っぽく、ここで色彩が染め分けられる。色彩には変異があり、写真のような焦げ茶色のものや、明るい赤茶色のものなどがあ…
15対の鱗を持つ。前方で色彩が変わる所はソメワケウロコムシに似るが、鱗の数、鱗が背面を覆い尽くす点で、簡単に区別が付く。また本種は鱗が非常にはがれやすく、丁寧に扱っても容易に多くの鱗がはがれてしまう。…
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