造礁性イシサンゴ類
樹枝状の群体で枝は長く伸びて鹿角状になる。群体の形はトゲスギミドリイシによく似ているが、枝の側面にある莢の形が異なる。串本海中公園にある港の周辺で大きな群落がみられる。1992年以降の冬季海水温の上昇…
太短い指状の突起をもった被覆状の群体になることが多い。色は褐色のものと鮮やかな黄緑色のものがある。他のミドリイシ類が生息できないような波当たりの強い場所でも生育し、串本では普通にみられる。日本固有種で…
枝が細かく水平方向に分岐して、テーブル状の群体になる。10 m以浅の遠浅な岩礁域に密生し、串本の代表的な海中景観を作っている。成長が早く一年で10~20 cm伸びる。…
テーブル状の群体ではあるが、枝間がつまり板状になるものと、枝間にすきまが残り、網の目状になるものがある。枝分かれしたものの種の確定は難しいが、上から見て隙間のない板状のものは本種の特徴の一つである。場…
細かく密に枝分かれした群体をつくる。他のミドリイシ類のように群落を作ることはなく、単独で生育することが多い。色は鮮やかな黄緑色なので、海中でよく目立つ。…
褐色の被覆状群体で、多毛類の棲管が入った突出部をもつことが多い。群体は大きくなり、潮岬西岸では2 mを越す大型群体の密集域がある。…
茶褐色の被覆状群体で、直径が1 mを越すものもある。ダイビングポイントのグラスワールドでは、大きな群体が普通にみられる。…
被覆状の群体だが、周縁部は葉状で中央部は不規則に高く突出する。直径が2 m近い群体になり、奇異な形が目をひく。緑褐色で、群体の表面は細かな棘状突起でおおわれる。串本では少ない。…
被覆状に生育するが、群体の中央部は不規則に盛り上がり、縁は薄く葉状になったものが多い。串本海中公園の港周辺で多くみられ、スギノキミドリイシと同じく、1992年以降の冬季海水温の上昇により、生育が目立つ…
被覆状に生育し、群体の表面には丸みのある凹凸が連続している。群体の形は、フタマタハマサンゴに似ているが、莢と莢が少し離れているので見分けられる。串本では数は少ないが、海中展望塔の南にあり、観察窓からみ…
不規則な盛り上がりがある塊状の群体になる。串本海中公園の東にある入江にトゲキクメイシ類の群落があり、これに混じって一つだけみられた。群体の直径は30 cm。…
海藻類
大きくなる海藻で盤状の付着器で岩面にかたくつき、単独または複数の葉状部が伸びる。葉部はしばしば幾つかに裂け、形は様々である。時折葉の縁から別の小さな体を出すことがある。小さな時は体の表面は粘りがあるが…
体はゼリー状で分厚くまた極めて柔らかく、円形に近い形になり縁は波打つ。手に持った感触は「クラゲ」を思わせる。色は淡いオレンジ色で半透明なので向こうが透けて見える。本種は筆者が初めて潮岬で採集し、199…
体は薄く、枝はジグザグに折れ曲がって、2本づつ交互に枝を出す。下側の枝はトゲ状で枝分かれせず、上の枝は細かく枝分かれしてさらに交互に枝を出す。この「トゲ状の枝」と「枝分かれする枝」を交互に出すのが、ユ…
大変美しい海藻。体は円柱状で直立して太く叉状に何回か分岐して扇状に広がる。付着器は小さく小石などにつく。枝は皆同じ高さに成り先端は丸く、高さ8~10 cmほどになる。体は薄く内部が透けて見え、内部には…
体は海底にはうように生育し、扁平で厚みがあり、両縁からトゲ状の枝を出す。また体の下側からはコブ状の突起を出し、これで海底に付着する。手触りはゴツゴツと硬く、軟骨質で、曲げるとポキンと折れる。…
体は平たく平面的に枝分かれして全体は扇状に広がる。先端部分の形が鶏のトサカに似ることからこの名がある。コリコリした軟骨質の感触があり、食用として刺身のツマやサラダなどに多用されるの。色は赤いものから緑…
体は円柱状で2.5~7 mm前後の感覚でくびれがあり、これが和名の由来。体はくびれの部分を除いて中空なので、手に持つと軽い感じがする。質は軟骨質でやや固い。根に当たる付着器は繊維状で岩の上を匍匐する。…
外見はまるで海綿の様な珍しい海藻で緑色をしている事が多いが紅藻である。カイメンソウの体は動物である海綿との共生体であり、体のあちこちに丸い穴が開いている。体は不規則に分岐するが、全体的には樹状になるも…
「アヤニシキ」は「綾錦」の意。名前からして美しい名前だが、その姿も名前にふさわしい鮮やかである。まるで薄紫のベールの様な体は細かな網目になっており、乾燥標本にするととても海藻とは思えない姿になる。生育…
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