串本沿岸でも多種多様なサメ類が記録されています。サメと言えば、映画の影響で人喰いのイメージが強いものですが、串本沿岸の海域では人がサメに襲われた記録はありません。サメ類は獰猛で危険な生物というイメージが定着していますが、人に危害を加えるおそれのある種は20~30程度とされ、サメ類全体の1割ほどしかいません。中でもホホジロザメやイタチザメなどに代表されるような鋭い歯と力強いあごを持つ種は特に危険ですが、その多くは外洋性で人との接触の機会はほとんどありません。ダイビング中などに見かけたサメ類に不用意に手を出すことはしない方が賢明です。