サンゴというとモモイロサンゴやアカサンゴなどの宝石サンゴを思い浮かべる人が多
いとおもいます。しかし、造礁サンゴは死んで肉が取り除かれると白い骨格となり、磨
いても宝石サンゴのような光沢は出ません。また、生きているときでも茶色や緑色など
地味な色のものが大部分です。こんな中でハナヤサイサンゴはピンク色をした異色の
存在です。大きさは10~20cmと小さなものですが、海中ではよく目をひきます。群体
は細かく枝分かれをし、枝のすき間にはサンゴガニが生息しています。また、最近では
暖冬の影響でパンダダルマハゼという熱帯性のハゼの住みかにもなっています。