タコは貝殻をなくした貝の仲間です。貝は貝殻で敵から身を守っていますが、殻をなくしたタコはその分、他の方法で身を守らなければなりません。タコが使った護身術は、高度な視力と、素早い運動能力、それと忍者のような変身術で、これらは皆タコの発達した頭脳のおかげです。タコは敵から身を守ったり、餌となる動物に気づかれないための両方の理由から、周りの色に合わせて体色を変化させます。写真のワモンダコのように、岩に似せたときいは、色だけでなく、体表に突起を作ったり、ゴツゴツさせたりして、表面の構造までもまねをし、うまく周囲にとけ込んで、他の動物をだまします。