串本海域公園周辺で最大のイソギンチャクはイ
ボハタゴイソギンチャクで、直径が60㎝を越える
ものもいます。このイソギンチャクにはクマノミが
共生しますが、時としてアカホシカニダマシが共生
します。これはカニのような姿をしていますが、ヤ
ドカリの仲間です。カニ型をしたヤドカリ類と、本当
のカニ類との見分け方は、カニはハサミ足を入れ
て左右あわせて10本の脚があるのに、カニダマ
シは8本しかありません。 アカホシカニダマシは羽根のような羽状突起のある2本の触角を常に振って、海中のプ
ランクトンを集めて餌にしています。イボハタゴイソギンチャクは安全な住み家となり、この居候はこの大邸宅に
安住しているのです。